JCRCトラック41杯 2020

恐らく、今年のトラックレース終戦になるであろう41杯の季節がやってきた。

この試合は、200mFTT、1kmTT、ケイリン、ポイントレースの4種目で行うオムニアムのような試合である。

競走種目2つは200mFTTと1kmTTの合計順位の上位24人しか参加できないため、なるべく上位を取っておく必要がある。

今回は、チームメイトのセイウンスカイちゃん(井狩)が参戦しているため、組み合わせが当たればバチバチの1999年生まれ同期対決になることが予想される。

なお、このレポートはウマ娘ネタを豊富に含んでいますので未履修の方は是非履修してみてください。

めっちゃ面白いです。

【結果】

200mFTT 11.89 5位

1kmTT 1:12.45 8位

ケイリン 1回戦1着、準決勝3着、決勝2着

ポイントレース 予選4着 決勝DNS

【天候】

少し肌寒いが、昼間は晴れていた。夕方には雲も多くなりかなり寒くなった。

【機材】

フレーム:ANCHOR TR9

ホイール:前カンパニョーロ シロッコ

    後ろプラネットX  練習輪

ギア比率 200mFTT,ケイリン,ポイントレース=54-13

                   1kmTT=52-13

今回、ハンドルに新発売されたノバコローナ社のカーボントラックハンドル(¥29,800)とZIPP SL SPRINT 130mmを組み合わせて使った。
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【内容】

まず最初の種目は200mFTT、前評判からこのバンクはタイムが出ないとの話である。実は500mバンクでかけ下ろしを測るのは初めてであり、周回練習時に審判員に計測ラインを確認するところから始めた。

試しに掛けてみた感想としては、とにかく直線が長い。

計測ラインに入る前に傾斜を使いきってしまうので、かなり難しい走りになると感じた。

本番では、少しかけるのが早すぎたかと言ったところ。後半少し失速してしまい、11.89の5位

ただ、周りもそんなにタイムは出てなかったように見える。

次に1kmTTこの種目では、チームメイトの井狩とDHバーを共有して走る手はずになっていたが、出走間隔が狭すぎて、ハンドルを交換することができなかった。

井狩「頑張って耐えて」

そのため急遽、丸ハンのまま出走することになってしまった。次からはしっかりと機材を揃えたい。

結果は1:12.45の8位。丸ハン、ワッパにしてはがんばった方だと思いたい。

そしてついにやってきたケイリン。まずは1回戦

今回は勝ちを狙うという目標で来ているので、1回戦、準決勝は軽く勝ち上がらないと話にならない。

自分の組はさいたまディレーブの藤田選手が自分より200mFTT,1kmTT共に速く1番キャップとなっていた。自分は2番キャップ。

後は高体連勢が3人、北総レーシングの学生が1人

並び順は大宮工業a-藤田さん-川越工業-自分-北総-大宮工業bの順。ぺーサー離脱前後に川越工業の選手が車間を取っていた所で、先頭の大宮工業aが早めのスパートをかけ、前2後ろ4で分裂された状態となってしまう。

このレースは2着まで勝ち上がりなのでこれは超絶ピンチ。距離はあったが、1センター(ゴール前430~440m)位から自分でスパートをかけ前2人をブチ抜く。

このとき、観客席ではどよめきが上がっていたらしく、後から聞いて嬉しくなった。

最後は藤田さんと横並びになって1着ゴール。

上がりタイムは11.60。

展開を少し読み間違えたものの、強引にカバーできたのは運が良かった。

 

次に、ポイントレース予選(8km,500m×15周)

自分は2組目になり、チームメイトのセイウンスカイちゃん(井狩)との直接対決が実現した。

直前のレースで落車があったこともあり、近くにいた藤田さん(さいたまディレーブ)から井狩、自分、太田啄弥さんにとりあえず脚あるメンバーで回して集団搾ろうとのお達し(自分も頭数入ってるんですか?)

始まってみたらそんなに無理なペースでも無かったので

前も引きつつ、ポイントはちょくちょく無理せず取っていく。1pt,3pt,2ptと取り、後半を迎え残り4周程で

井狩が先頭を引いているとき、2~3番手が苦しそうに中切れし、他の有力メンバーも割と後ろ目だったので、スーっと上がって井狩に逃げよう!と声をかけ逃げを始めたが、あっけなく裏切られて1人逃げとなっってしまう。その後吸収されて苦しくなった。

結果は4着(7着までが決勝進出)であった。

しかし、大会当日はリザルトが貼り出されておらず、

決勝直前にアナウンスで決勝メンバーが呼ばれるシステム。自分は呼ばれず、おかしいなーと思い、審判に確認したものの、予選落ちしてるとのこと。

しかし、後日リザルトを確認したら予選上がっていた。

そのため決勝はDNSとなっている。

 

お次はケイリン準決勝。勝ち上がってきた人たちだけあって強力なメンバーが揃っていた。

1番キャップの大宮工業、中山選手。4番キャップのレーシングチーム頂、斎藤選手。そして5番キャップ天狗党の棚橋選手。

今日のハロン、セントラのタイムを見てもこの3人は要注意と言ったところ。

あと高体連時代の後輩の氏原君ね。うんうん。

 

準決勝で自分は2組目だったのだが、チームメイト井狩は1組目となっていた。そのためケイリンでの直接対決は決勝に進出しないと果たせない。1組目井狩は外に振られながらも3着で決勝進出をキメていた。

ここは本当に負けられない(もし負けたら末代までネタにされる)

 

試合は棚橋-齋藤(頂)-氏原-齊藤(BM)-中山-宮崎の並びで進んでいく。打鐘と同時に後ろから中山選手(大宮工業)が上がって行ったので後ろにつく。

バックストレートから2センター辺りまでは棚橋、齋藤(頂)、中山選手が競り合っていたので前が短くなったタイミングで捲りを放ったが速度が速く、横に並ぶのが精一杯だった。最後はギリギリ3着で危なかったものの、決勝進出を決めた。

 

そして遂に迎えたケイリン決勝。

「2020年、41杯ケイリン決勝。標的はただ1頭。同期のE1馬だった…今行くか、いやまだか、いや今か。」

ついに、同期セイウンスカイ(井狩)との直接対決が実現した。なお、この試合に際しては直前からSNSにて理解させるとの宣戦布告を貰っていた。

負ければ死ぬほどの恥辱を受けることは必定。文字通り負けられない闘いである。
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並びは齋藤(頂)-自分-篠原-井狩-藤田-中山の並び。

ぺーサー離脱直後、後方から中山選手が仕掛け、それに続いて後方の選手が一気に上がってくる。

2コーナーの辺りで最後方まで下がってしまう。

このとき、セイウンスカイ(井狩)は2番手、

バックストレートに入ったところで渾身の捲りを放ち、3番手まで一気にブチ上げる。

3コーナーで藤田選手も捲りを始める。2センター、

先頭の中山、セイウンスカイをあっという間に…並ばない並ばない!あっという間に交わす!
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最後は藤田選手との一騎討ち、ハンドルを投げ合ったものの、僅かに届かず2位となった。

負けたセイウンスカイは悔しそう!
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反省点としては後方に置かれてしまったのが良くなかったと思った。

しかし、全体的に見れば失敗もカバーできて良いレースはできたし、結果も残せた。

調子は上がってきているので来シーズン、さらに結果を残していきたい。

今回、BMレーシングトラック班としてもしっかりと皆、結果を残せたので良かった。
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帰り道は遠征帰り恒例のハイテンションキッツいヲタクドライブが開催され、本ドライブではストライクウィッチーズ1期を摂取した。

やはりトゥルーデおねいちゃんは最高だぜ。

 

 

 

第51回 JBCF全日本トラック1日目

実業団のトラックレースの中でも最大規模の大会であり、2年ぶり2回目の出場。

今年、一番狙っている大本命レースだった。

本レポートでは初日のレースを振り替える。

【結果】

1日目

クラッチDNF

ケイリン1回戦6着

ケイリン敗者復活戦2着

2日目

ケイリン準決勝4着

【天気】

1日目

12℃

 

【機材】


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フレーム TR9

ホイール 前 レーシングスピード

                   後 プロディスク、アラヤディスク

ギア比  スクラッチ54-13

                    ケイリン1回戦55-13

                    2回戦54-13

【レース内容】

①スクラッチ決勝

54-13

本来ならスプリントを選ぶ所だが、チームメイトの誘いもあって中距離種目のスクラッチを選択した。

今回は400mを25周回10kmのレースであり、有力選手も多くかなりハイレベルなレースになるだろうとの前評判だった。

かつて高校生のときの国体予選で走ったきりであり、とりあえず挑戦してみるといった感じになった。

 

当日の天候は雨が降っていた上、気温もかなり寒く、この時他地区でやっていた学連のレースでは低体温症の選手が多発していたと言うほどの厳しい条件となった。

このようなときのレース前準備は高校のときからの経験を活かして、厚着をした上でローラーを使い、時間をかけてアップ、直前まで上着を着ておくという方法でアップを行った。

 

10時に競走開始

この試合にはチームメイトの井狩も出走した。
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自分の戦略としてはレース中盤までは後方で待機し、中盤から徐々に集団前の方に上がるという作戦を立てていたが、位置取りが上手くできず、先頭に押し出されてしまうことが何度かあり、無駄に脚を使ってしまった。

その後はペースアップがあり集団が崩壊したタイミングで後方に取り残されてしまい、残り4周回の所で脚切りとなってしまった。
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慣れない中距離種目であったが、あまり良いところも無く終わってしまった。ここでは切り替えてケイリンに備えて行くことにした。

 

ケイリン1回戦 55-13

自分は1組目に出走となった。おそらく今まで自分が出たレースの中でもトップレベルのメンツの濃さ、今年のケイリンはかなりの強豪揃いとの評判だった。

レースは後方からの捲りで勝負するつもりで後方待機していたが先頭がペースアップしたタイミングで集団が割れ、後方に取り残されてしまった。

自分を追い込み1本の選手と思い込み、消極的なレースをしたことが仇となった。

 

ケイリン敗者復活戦 54-13

先ほど踏み遅れたことからフロントを54に換装した。

今回メカニックとして帯同してもらった小西さんには感謝しかない。速やかな機材調整が行えた。

今回、高校時代からずっと追い込みでやってきた作戦を変え、早めの仕掛けで逃げを打つことにしてみた。

敗者復活戦は3着までに入れば勝ち上がれるため、自分から前に積極的に動けば残れるだろうとの判断である。

スタートポジションは大外7番から、スタート前から呼吸を荒くし、酸素を取り込み、身体を意識的に震わせ、体温を高く保った。ぺーサーが離脱するまではリラックスして周り、打鐘のタイミングでスパートし、一気に前に出る。

内側で横浜高校の選手が粘っており、バックでは横並びの踏み合いになったがこっちの方がスピードは上。

じりじりと前に出て3コーナーからは外で粘っていた。

このままなら1着もある…!なんて考えていたが内から押され外にブレて、最後に布施選手に刺されて2着となった。
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元S級の競輪選手は走り方も上手い。やっぱり強いのは強い!と思った。

余談だが17年の本大会では布施選手に手も足も出ないままにボロ負けしており、少し成長を感じた。

また、逃げ切りっ!Fallin' Loveとはならなかったものの、捲りしか勝負の選択肢が無かった自分にとって、このレースは本当に大きな収穫のあるレースとなった。

新しい勝ちパターンを見つけることができた。

 

この日の夜は車の中でウマ娘を視聴し

アウトバーン御殿場のアルビノヨウジョ選手に布教をすることができた。

広げよう、ウマ娘布教の輪。やっぱり尊いのは尊い

また、夜ご飯はご飯が無限におかわりできるとのことでたくさん食べてスペシャルウィークになった。ゲヘ。

これは宿で眠そうなセイウンスカイ


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2日目レポートに続く。

 

 

 

                   

 

 

 

JBCF第7回宇都宮クリテリウム

 

 

初めてのブログなので軽く自己紹介をします。

20歳。

日大豊山ラバネロ→風輪→BMレーシング

トラック競技の短距離系種目をメイン種目にレース活動してます。去年は膝を怪我して1年間レースでは結果を残せず。半年ほど治療に専念し、今年の春からまた競技に復帰しました。

 

JBCF 第7回宇都宮クリテリウム

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このレースは実業団登録をしてから毎年出ているレースで去年は5着と惜しいところまで行った。今年は怪我(膝&手首)から復帰して最初のロードレースでもある。

大会1ヶ月前に落車で手首を骨折してしまうアクシデントがあり少し不安が残る。

目標としてはできる限り集団について行き、千切れても完走を目指すという形。

 

【結果】

DNF(出走77名)残り2周で足切り
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1周2.2km×12周の26.4km 

天候:曇り

気温32℃ 

風向き東南東4m

 

機材

フレーム RIDLEY NOAH2015

ホイール シマノRS300

タイヤ リッチー練習用 空気圧F7.6 R7.8

【内容】

当日は炎天下。集合場所のコンビニまで28kmをちょっと踏みつつ自走する。

車の中では水分補給をしっかり行い、塩分タブレットも食べて熱中症対策はバッチリした。

 

今回のコースは去年までと異なり、1周回にヘアピンコーナーが3回ある加速減速の繰り返しが何回も行われるキツいレイアウトとなっていた。正直、体重重めの自分にはキツいのではないだろうかと思ったりした。

似たようなレイアウトの那須塩原クリテリウムで苦しい思いをしたことが頭に浮かんだ。

 

アップは20分間で最初の10分は軽く足を回し、

5分かけて最大心拍の90%まで持っていき、20秒もがきを2本。チームメイトの井狩に教わったメニューで初めて行う方式だったが良い感触だった。
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検車には25分前に行ったが他の選手は全員並んでおり、最後の検車だった。一番後ろに並んでいたところ、1列前に並んでいた選手数人が「こんな後ろとかレース終わった…」という会話をしていて少し不安になったりした。

ローリングスタートも最後尾でゆるりと走りだし最初のヘアピンコーナーを曲がりきったところでリアルスタート…したのだが思ったより集団の速度が上がらない。しかも左側に隙間がガラ空き。あれー?と思いながらこの機を逃さずジャンプアップ。そんなに脚を使わずに一気に10番手辺りに入りこの位置をキープする事に勤めることにした。(最初にレース終わったとか言った奴誰だよ!)

 

序盤のヘアピンのコーナーあけ、目の前で落車が起こり2~3名が巻き込まれていたが冷静に避けることもできて久しぶりのクリテリウムだが反応も悪くないなと感じた。この落車のとき先頭15名程と後ろの大集団の間で車間が開いており、自分の脚にも(このときは)余裕があったため集団の牽引に加わり、ペースをあげてみたりしたがこれはあまり意味が無かった。

 

3周回目のコーナーで前走者とハスってしまいビビって大きく番手を落としてしまった。集団の中程から後方で

走っていたがヘアピンの加速がキツく、体重重めで加速が苦手な自分はコーナーを抜ける度に番手を落としてしまう。中盤に入る頃には集団から遅れた小集団で走る形となった。最終的には1人で走る時間も多く、とてもキツい時間となった。

このときはチームメイトの井狩、日野の声援が心の支えとなりなんとかペダルを回すことができた。ありがとう。

完走を目指して走っていたが10/12周回で足切りとなってしまう。
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【反省】

今回このような結果になった原因は圧倒的に練習が足りてなかったこと。これにつきる。クリテリウムに必須のインターバル体制が足りていなかった事に加え、持久力も不足していた。これからの練習でしっかりと鍛えていきたい。

良かった点としては効果的なアップを実践できたことで序盤に心拍数の急上昇で苦しくなることが無かったこと。序盤に前方での位置取りが出来て、かなり苦手意識と恐怖感のあった集団でのヘアピンコーナーに少し慣れたこと。

この2つが今回の収穫だった。次回以降のレースにも活かしたい。

 

帰り道には車内で響けユーフォニアム!2期を視聴しテンションがブチ上がった。年下のキャラにママとか言い出すオタクとブチ上がりすぎて北宇治ファイトーオー!のシーンで車内にもかかわらず躊躇無く拳を掲げて負傷したり、感動のシーンで堪えられずオタク泣きしたりした。