BM杯2020
毎年年末にやっているBMレーシングチーム内の忘年会的なレース
今年移籍したのでもちろん初参加である。
下総運動公園の1.5kmコースを使用した1周のTTと1時間のエンデューロの2種目となっている。
チーム内で名を上げる為にも結果を残したい。
【結果】
TT 2:05 4位
エンデューロ 1位🥇 Av40.1km/h
【天候】
晴れ
ちょっと寒い
風は無し
【機材】
RIDLEY NOAH (2016)
ホイール カンパニョーロ シロッコ
タイヤ コンチネンタルGP5000 23C
【内容】
今回の遠征は集合場所の東船橋駅に向かう途中
人智を越えた出来事に遭遇したのでここに記しておきたい。私は当日、千駄ヶ谷駅5:35発千葉行きに乗っていた。特にやることも無く、何駅かの間はSNSを確認したり、オンラインゲームにログインしたりして過ごしていた。錦糸町を過ぎた辺りで、早起きのせいもあってか
目が少し乾きぎみだったので少し目を閉じていた。
目を開けたとき、列車は見たことの無い駅に到着し、車掌の交代が行われていた。
おかしい。こんな駅には来たことがない。
一体ここはどこなのだろうか?駅名を確認すると津田沼と書いてあった。
信じがたい事だが私の乗った列車は「一瞬目を閉じて目の乾きを癒していた」瞬間に目的地の1駅先の津田沼駅までワープしていたのだ。
何を言っているのか分からねーと思うが…俺も何をされたのか分からなかった…
その後、井狩と合流し車内ではストライクウィッチーズ2期6話を履修(必修単位)した。
やはり、この回は素晴らしい。クライマックスシーンでは二人とも言葉を無くす程の感動を味わうこととなった。
この尊さは余裕で一般人の致死量を越えているので摂取するときには注意が必要だと思った。
そしてついに始まったBM杯だが、会場に到着し車を止めるやいなや、昨年度の本大会のチャンピオン多田が横に車を止め、挨拶をしてきた。
恐らく我々二人の偵察に来たのだろう。強かな奴よ…
やはりチャンピオンというのは格が違う。
更に逆サイドには元オリンピアンでありオムニアム全日本チャンピオンの経験もあるヒトシ選手が車を止めていた。
我々は偉大なチャンピオン2人の間に挟まれる形となっていた。
TTはホームストレートからスタートし、一周して戻ってくる1.5kmで行われる。
最初の数百メートルはコーナーがキツいのであまり加速せず、緩やかな下り辺りでペダルをマントルまで踏み抜いて平均速度を稼ぐ作戦で行くことにした。
悪い作戦では無かったが、野球場裏のコーナーでコーナリングを失敗してしまい、失速。少し速度を失ったまま最後の登りに入ったのでそこでタイムを落としてしまった。結果は2:05の4番タイム。
入賞は大会新記録を出した井狩、ヒトシさん、アオリイカ横矢の3人だった。
この3人はエンデューロでも手強いライバルになるだろう。
そしてエンデューロ1999年産まれの同期対決がここに再び!
出走が2つに分けられ、TTの結果順で20人前後の2班に分けられた。速いチームは先発の1分後にスタートするとの事。追い抜きの時には注意して抜かないといけない。
今回、かなり強力なメンバーが多く全員はマークしきれないのでとりあえずセイウンスカイ(井狩に)をマークしておくことにした。まぁ、ロードレースも慣れてそうだし井狩マークしとけばなんとかなるっしょと思ったからである。
序盤は全然問題なく余裕だった。先発チームの追い抜きもヒトシさんがレースペーサーよろしく先導してくださったお陰で危ない接触もなく進んだ。
自分も積極的に前を引き、あぁ、いい練習会だなぁなんて思ったりしてた。心拍もそんなにキツいことはなく、鼻歌でも歌いたい感じだった。
しかし、20分ほど経過したところからなんだか徐々にペースが上がっていく。気付くと20人ほどいた集団も10人ほどになってしまっている。
このような展開では必ずどこかで先頭集団が数人に絞られる瞬間があるなと思い、ローテーションに加わりながらも有力処(井狩、横矢、ヒトシさん)の場所を確認するようにしておいた。
案の定その後すぐに集団が割れた。たまたま自分は後ろに残っていたが強力な3人が前に居たのを確認し、ここは多少脚を使ってでも前に行かないと勝機が無くなると思い、追走し合流した。
すぐに対処したためそんなに脚を使うような事もなかった。この分裂で先頭は7~8人になった。
この後の30分ほどは自分にとっては本当に苦しい時間だった。
先頭集団の中でスプリント力があるのは自分とヒトシさん、その他のメンバーは自分達をゴールまで残さない為に必ず振り落としに来る。少人数のローテーションだったがペースもかなり速い。
そんな中で残り20分を切った辺りから井狩がめちゃくちゃにアタックとペースアップを繰り返してくる。
本当に苦しい。死んでしまう。
横矢も間隙をついてアタックしてきて本当にヤバい。
もう人数も少ないので判断もクソも無くアタックした瞬間に反応するというのを何回も繰り返した。
相手の手元を良く見ておいて、力んだ瞬間にこっちも踏み始めるという方法を試していたらなんかいい感じに上手く反応できた。
何回か脚がつったがバレないように伸ばしたりして着いていく。残り10分辺りでヒトシさんが「もう4人しか居ないんだからローテーション回して全員で行こうよ~」
といっていた。ヤベェこと言ってるなこのスプリント強い人、とか思った。
この後、横矢のアタックでヒトシさんは千切れていった。
ラスト5分、先頭は井狩、横矢、自分の3人
依然として2人の猛攻は激しい。正直、あと3秒踏まれたら千切れるという瞬間は何度もあった。
あとは根性で5分耐え抜く。日大豊山で育て上げたド根性を見せてやるぜ!
そして何周かした後のホームストレートを通過したとき、残り1分の合図が伝えられた。
このレース中一番嬉しい瞬間だった。
井狩はアタックをやめ、最後のスプリントに備えて自分の後ろに着いてきた。横矢は最後にアタックをしていたが問題なく反応。
残り500m程で後ろを見たときに井狩が車間を開けてるのが見えた。速度差をつけて抜く作戦だろう。
最終コーナーで井狩に前を取られたがここまで来てしまえば完全に自分の射程距離。
緩い登り坂のゴールスプリントは内セイウンスカイに外からスペシャルウィークが並ばない!並ばない!という感じで差しきった。
ゴール後ほぼ無意識で拳を上げた。ガチで嬉しかった。
明らかに格上のロード選手の猛攻に耐えきり、最後に狙いすました一発で勝負を決めたナッパの勇姿は永遠に語り継がれるだろう(個人の感想です)
ちなみにこの後のスタンディング大会は5秒で負けました。
エンデューロの商品はマビックのサイクルソックスで、いつも試合の参加賞で貰えるマトリックスのソックスを知り合いから貰いまくり使っている貧乏学生としてはとても嬉しい。
その後終わりの挨拶では来季のトラック班の活動についての報告などをした。
来年度の競技活動も応援してくださるチームメンバーの方々に喜んで貰えるようなものにしたい。
今回、このような状況のなかでも楽しい催しを開催してくださったZUNOWの大山さん、チームBMレーシングの皆さんありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。