第一回実業団トラック記録会

美鈴湖自転車競技場で初開催されたJBCFトラック記録会に参加した。

今までも数年間、東西シリーズとチャンピオンシップから実業団トラックレースを増やすという計画は発表されていたが、調整ができず今年初めて開催された大会である。トラックレースの機会を増やして頂きJBCFには本当に感謝したい。ありがとうございます。



【結果】

フライングタイムトライアル200m 

11.060 12位

ケイリン 優勝🏆️

予選1着

決勝1着

チームスプリント 3位

1:05.414


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【試合内容】

金曜日の夕方に現地入りし、美鈴湖で練習を行う。

周回練習を行い、100mダッシュを2本やり

バンクコンディションを確かめる。

ホーム側の向かい風が少しあることと高気圧の影響なのか、いつものような軽さが無い。

もしかしたらクロモリ×軽ギアでずっと走ってたから自分の感触が悪いだけかもしれないが、脚はかなり回る感覚があったため、いつもよりギアを下げてハロンを測ることにした。

1本目 11.14(5.64-5.50) 10秒台入りならず。ギアを踏みこなせて無い感触がある。さらにギアを下げて回転力を使う方向にする。

2本目 10.90(5.61-5.29)

ギリギリ10秒台

やっぱり最近のトレーニングの傾向からか軽いギアで回した方がタイムが出ている。

あと後半の方が顕著に速いからかけ下ろしもっと改善した方が良さそう。

とりあえずそんなにいいタイムでは無いけどカーボンフレーム久しぶりだしこんなもんでおっけーということにする。当日は絶対に10秒台に乗せたい。

 

大会1日目

本日の種目はFTT200mとケイリン1回戦、そしてチームスプリントである。

まずはFTT200mで10秒を出したい。またチームメイトの水澤、西川を上回るタイムを出してキャプテンの威厳を示しておきたい。

結果↓


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敗北…ッ!圧倒的敗北ッ!

タイムは11.060と目標に遠く及ばない。

しかも昨日の練習ではほぼ同じタイムだったチームメイト水澤(10.786)に大差をつけられての敗北。

敗北者ナッパ、美鈴湖に沈む…ッ!

 

とりあえず起こってしまった事は忘れて午後からケイリン1回戦

しかし直前にトラブルを起こしてしまう。

3本ローラーでアップ中もがきを入れたところ、ホイールベースが合ってなく、不安定になり、後ろに吹っ飛んでしまった。そのせいでタイヤがかなり削れ、バーストの危険もあったため、西川から新型ギブリを借りて急遽間に合わせて出走となった。

しかもこのタイミングで大粒の雨が降ってきて完全に不吉な予感がメンタルに来た。

控えテントで一緒に走る選手に「40万の借り物でまじ壊したらヤバイんでほんとコケないように行きましょう」と伝え自分自身も安全に行けるように再確認する。

レースは最後方5番手から。ペーサー周回中も車間を開けて回るなどめちゃめちゃ足を使ってしまったが雨と借り物のプレッシャーで怖すぎてそれどころじゃなかった。

残り2.5周でペーサーが離脱し、前がワチャワチャし始めたのでかなり距離はあったが1センターステイヤーライン上から加速し、そのまま逃げきる作戦にした。

腰上げるのが怖かったのでシッティングのままぬるっと加速。

前に出てからはジワジワと加速し続けそのまま逃げ切り。ここは脇本さんの先行のイメージで走った。

無事に1着で決勝進出することができた。

ケイリン終了後、雨と雷がひどい時間が長く続き、天候はその後回復したものの、チームスプリントは明日の朝イチに延期となった。

 

大会後は頂いたACTIVIKEのリカバリプロテインを飲み、翌日のレースに備える。

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大会2日目

アップ周回を終えたタイミングでACTIVIKEのスピードウォーターをスポーツドリンクに溶かして飲む。

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自分はチームスプリントからスタート

水澤と西川は先日チームに加入したばっかりのため、文字通りのぶっつけ本番である。

走順は水澤-自分-西川

3人ともタイムはいいタイム出してるので足りないチームワークは無理して攻めずに脚で補う方向。

水澤がスタートで若干出遅れたため、力を抜いて加速して脚を無駄に使わないようにする。

西川は隣でマシュー=グレーツァーの真似をして遊んでいた。


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水澤は後半スピード上げられるタイプなので1走離脱後に踏み直す必要がなく、かなり走りやすかった。

ラップタイムは

25.694-19.124-20.596で1:05.414の3位となった。

ぶっつけ本番ながら去年の1:07を越えられたため各選手の脚はある。技術を磨けばこの先さらにタイムを伸ばせるだろう。

同じ会場で行われる8月の東日本トラックでは今回1:03だった岩井商会に勝ちたい。

 

ケイリン決勝

約1年ぶりに我が宿敵あるびのさんとの決戦の機会が巡ってきた。

間違いなく今回決勝に上がった中では自分とあるびのさんが頭一つ抜き出ており、かなり激しい戦いになると予想していた。


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対戦メンバーと並び順は

自分-虎太郎さん(VC)-水澤(BM)-山形(保土ヶ谷)-小松(松本工業)-あるびの(ABG)

自分は1番前からの出走となった。先頭大好きなのでとても嬉しい。

やはり先頭指定席ナッパ、先頭の景色は譲らない。

最後方にあるびのさんがいるので一番警戒しないといけないのはかまし先行である。速度差をつけられて一気にいかれてしまうと厳しい展開になってしまう。

自分の後ろが虎太郎さんと水澤なのでこの2人は自分のことをマークしたいはずだし、ペーサー離脱後にスプリンターレーンを外していても内から抜かれることは無いと考え、少しスプリンターレーンの上を走り後ろの動きを警戒する。

この並びを見た時点で、あるびのさんがかまして来たならこっちも全開で踏んでイン側ラインを死守して横並走の競り合いに持ち込む、他の選手なら番手に入りつつ後続の仕掛けを更に警戒しようと考えていた。

残り2周に入った2コーナーで5番手から山形選手が仕掛けて来る。番手にあるびのさんは続いておらず、単独である。

無理せず山形選手の番手に入ることができた。

山形選手が先行のまま残り1周に入る。ここでも頻繁に後ろを確認していたが自分の後ろは水澤-あるびのさんの並びになっており、あるびのさんはまだ踏んでいる様子がない。

残り一周の1コーナーに入った時点でジワジワ車間を詰めてバックストレートで並ぶように2コーナー出口から捲りに行く。

ここでは一気に捲ってしまわずに外を並走するようにする。

カントのキツい33バンクで並走することで後ろのコースを塞ぎ、勝負権を無くす。

更に、イン側の山形選手の間のスペースは徐々に狭めていき、イン側から抜きに入って詰まるように誘う。

この時点では後ろの状態は全く見れていなかったので怖かったがイン、アウトどっちから来ても不利なラインに誘導するようにしておいた。

これは去年の全日本実業団トラックでの反省点でもある。

4コーナーで山形選手との並走状態を終わらせ、前に踏み始める。

ここで競り勝てたことにより左右は誰も居ない状態になった。全力で踏む。もう捲られない自信があった。

ゴールラインを越えて遂に実業団レースで初の優勝を手にすることができた。

とても嬉しい。また強力なライバルも倒すことができた。


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調子は万全とは言いがたかったし、実際フィジカル的には自分より上のライバルがいるなかでも、しっかり作戦を立て、周りを把握し展開を常に作り続ける事で勝つことができたのでそこはとても良いレースだったと思う。

しかし、純粋な脚力で圧倒するようなレースでは無かったことも事実。

もっと力で圧倒できるような実力をつけるためにもっとトレーニングをしたい。

 

【終わりに】

マネージャーミーティングのときに言われたが、今回の実業団記録会は赤字であるらしい。

しかし、社会的責任を果たし競技人口を増やすために開催に踏みきったと運営の方は話されていた。どんどん周りの人に声をかけて参加者を募ってほしいともお願いされた。

私自身も大規模なトラックレースの開催回数が少なく、悩んだことがあったため自分にできることでこのような活動をサポートしていきたい。