JBCF東日本トラック2021

JBCFのトラックレースシリーズ2戦目、東日本トラックに出場した。BMレーシングZUNOWトラック班は去年のこの大会で再結成され、活動を再開した。

チームが再結成されてから1年目の大会、去年からどれだけ成長したかをしっかりとチーム内外に知らしめたいところである。

去年は自分1人が参戦。

ケイリンは1回戦6着、敗者復活戦2着の予選落ち、

スプリントも11.603で予選20位の予選落ちとまさに絵に描いたような惨敗とそれは酷いものだった。

サポートに来ていた井狩からは遅いものを表す意味として「~はナッパのハロンより遅い」ということわざを作られるなど死すら生ぬるい程の屈辱を受けた。

今年は5人で参戦、団体競技にもエントリーできた。


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【結果】

・スプリント

予選11.057(7番時計)

1/8決勝敗退

ケイリン

1回戦2着

1/2決勝1着

決勝4位

・チームスプリント(タモン-自分-大盛り)

1:07.705

3位

【機材】

FUJI TRACK ELITE

後輪 白ギブリ

前輪 レーシングスピード

スプリント予選のみ前輪 マビック イオ

 

【天気】

1日目 晴れ めっちゃ暑い 風ちょっとある

2日目 曇りのち晴れ 午前中はちょっと肌寒い

風はほんの少し

【内容】

前日の夜にバンク入りし、バンクの感覚を掴むために周回練習とハロン計測を行う。

11.15と11.06、思ったよりタイムが出ない。


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あと、めっちゃ脚が重い。腰を下ろしてからが全然踏めない。ポジションもちょっと弄ったがなかなかしっくりこない。

暗かったこともあり、あまり効果的な調整はできなかった。

でも、涼しくて走るのは気持ち良かった。


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初日はスプリント予選からスタート。

周回練習が1時間30分とたっぷりあったので昨日よりは良いポジションが出せた。しかし、足は依然として重く、周回練習の最後は千切れてしまった。

長い時間もがくことができない状態でとても不安になる。このとき、原因が分からなかったが後に判明する。

スプリント予選の準備をしていて思ったが、美鈴湖は標高が高い分、かなり酸素が薄い気がする。かなり息苦しさを感じた。

予選結果は11.057の7番時計。10.7辺りを狙っていたので全く満足できない。原因は前日からの足の重さと、33バンクでのかけ下ろしの感触がいまいち掴めなかったこと。加速しきれてない感じがした。

一応1/8決勝には進出。



次はケイリン1回戦。

自分の組は結構メンバー強め。

国体や学連の短距離レースで結果を出してる中井選手、西日本でも決勝一緒に走った虎太郎さん、保土ヶ谷の宮本君。

2着までが上がれるのでずば抜けて強い中井選手の番手で着いて行って確実に上がる作戦。

クジ運も良く、中井選手の後ろに着けた。

そのまましっかりと残り一周の仕掛けに反応して最後は後ろも完全に居なくなって2着でゴール。不調を考慮してギアを少し下げて行ったが、本当にキツかった。しっかり休んで明日までに改善したい。

 

また、今回ケイリンにはBMレーシングから4人が出走したが自分以外はみんな1回戦を落としている。

もっと精進してほしい。


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スプリント1/8決勝

因縁の宮崎君との対戦。

アウト側から発走。早くから仕掛けて前に出たかったが、うまく押さえられてしまい、最後は差しきれず…

結局何もできずに負けてしまった。

スプリント対戦の下手さは何とかしないといけないと思う。せめて予選タイムより順位を落とさないようにしたい。

そして1/8敗者復活戦

3人の出走のうち、2番手の最悪なポジション取りをしてしまう。

前も後ろも警戒しないといけない状態で、後ろに予選10.8の速い高校生がいたため、後ろを気にしていたところ、ルクトスキップの佐々木さんが微妙に飛び出しているのを見送ってしまう。

ヤバいと思ったときにはもう遅く、追いつけずに敗者復活ならず。スプリントは1/8決勝で敗退となってしまった。

これで初日の競技は終了。

他のメンバーの試合もなかったため、さっさと宿に帰って回復に努めることにした。また、身体のダメージを回復させるべく、チャーハンの美味しいさくら食堂にてチャーハン大盛りとチキンカツ定食を食べ、お腹を一杯食べた。5人で入ったのに10人分の定食が並ぶ様はなかなか圧巻だった。

 

そしてここで不調の原因の考察。

実は2週間前にシューズを新しく購入し、それを使っていたが、元々剛性指数が12のGIRO EMPIREから14のFLR F-XXにしたため、ソール剛性に慣れていなく、不調になったのでは?という疑念が発生した。

そのため、2日目は元々使っていたGIROにシューズを戻すことにした。

これは大正解であり(もしかしたら宿で回復しただけかも知れないが)次の日は周回途中から調子が良く、長い時間のモガキもしっかり踏みきれることができた。

 

2日目

2日目はチームスプリントからスタート。

本来なら西日本トラックで入賞したときのメンバー、

タモン-自分-井狩で行くつもりだったが、井狩が負傷して調子が悪いためこれからの経験になるということも踏まえて、タモン-自分-大森の構成とした。

焦りすぎて1回フライングしてしまった。

バック側のルクトスキップさん、ごめんなさい。

再スタートはめちゃめちゃビビリながらスタートしたがしっかり隊列も整えられた。

やっぱりタモンの最高スピードが物足りないので、1走離脱時にかなり加速をしないといけない。ここを改善できればもう少しタイム上がると思う。

自分は1周19.5秒(Av.61.5km/h)ペースでまわり、大森にバトンを繋いだ。離脱も上手くできたと思う。

結果は1:07.703の3位。

3位だが今回は1位のみ表彰で賞状は無し。残念。

 

 

チームスプリントの直後にケイリン1/2決勝。

ローラーで足を少しだけ回してすぐ出走だったので不安だったが、今日は調子も良く、イケる気がする。

同じ組にイノさんがいらっしゃった。出走前に隣のテントに呼び出して頂き、「ナッパの番手で回るから先行して」とのご指導を頂く。

ペーサー離脱時の並びは

長尾さん-布施さん-根本さん-山浦さん-自分-いのさん

今日は調子もいいので残り1.5周らへんで一気にかけちゃおうかなと思っていた。残り1.5周、距離にして大体500m位。前のメンバーが一瞬目を離した隙に加速。

しかし、バンクの内外から来たぞ!と指示が飛んでおり、2センターから4コーナーにかけて3人並走になる。

ここはしっかり競り勝ってしっかり先頭で残り1周に入る。

そこからはしっかり先行、最後の直線では捲られないだけのリードができていたので流してゴール。上がりタイムは11.4

しっかりいのさんも2着に入り、労いの言葉を頂いた。

ラスト周回は18.5秒(Av.64.5km/h)で回ってこれた。

先行で勝つ選手はカッコいいと思っていたが、今回は結構カッコいい先行ができたと思う。

 

 

これで残すはケイリン決勝のみ。

決勝のメンバーは新潟農業食料大学の中井選手、シクロネロの布施さん、ロジスティの大村さん、六本木の武田さん、トニーレーシングのイノさん、自分の6人。

並びは

大村さん-中井さん-布施さん-イノさん-武田さん-自分の並び。

やはりずば抜けて中井さんが強いのでみんな中井さんの事を警戒しているようだった。

1周回が終わったところで5番手の武田さんが少し車間を切っているのが気になった。1/2決勝で中井さんから切れてしまっていたし、車間を切られたまま前で動きがあると対応できないので声をかけて前に入らせて頂く。

その後は並びのままペーサー離脱、大村さんが速度を保ったまま流し先行して後ろは1列のまま、自分は車列のスリップストリームから抜けることにビビって動けなかった。

そのままラスト周回に入るところで中井さんがスパート、並びそのままでハイペースになってしまう。

こうなると車列から外れて捲りあげるのは無理。

3位争いをイノさんと競ったが捲りきれず4位、入賞を逃した。

格上の選手に完全にビビり、展開を他の選手の動きに任せた結果何もできずに負けるという情けない展開になってしまった。

それに、周回途中で前を譲ってくれた武田さんは自分が先行で動くことも期待して譲ってくれたはず。

自分は武田さんの勝負する機会も奪ってしまったということになる。本当に申し訳ない事をしてしまった。


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あのような展開ならば、例えば中井さんの横まで上がっていき、進路を押さえつつ外並走し、大村さんにだけ対応すればよい展開を作るというのが自分のやるべき動きだったと考える。

その場合は後の武田さん、イノさんも自分の後ろに着くだろうし、3人で外並走の車列になるはずで、しっかりと進路も押さえられただろう。

敗因は有力選手の動きに依存し何も考えずに出走し、展開を他人に任せてしまったこと。

もっと自分から動いてレース展開を作らないと勝てない。また、レースの展開もしっかり瞬時に判断できるようにならなければいけない。

 

【総括】

脚力はわりとしっかり着いてきた、去年の結果と比べるとタイムも出ているし、実業団トラックでは安定して決勝に乗れているのも実力だと思う。

しかし、レースに勝てず弱かった時期が長かったためまだ精神的に弱く、格上の選手を相手にするとびびってしまうのが課題。格上の選手に競り勝つためにしっかりと作戦をたて、自分の脚を使うところでは勇気をもって実行する度胸が必要だと感じた。実際、負けるときのパターンは相手に先に行かれてしまい、捲りきれずに負けるパターンが多い。もっと勇気をもって徹底先行できるようにならないといけない。

今年の実業団トラック最終戦は約2か月後。

それまでにしっかり弱点を克服して絶対に優勝したい。

 


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後輩の大盛りが初日レース前にピストのネジを排水溝に落として騒ぎになった。そんなに毎回強制イベントを起こさないで欲しいw

借りたチェーンリング拭いて返すときに自分の新品のタオルをウェスと間違えて使ってた。指導をしておこうと思う。そのあとピカピカのチェーンリングを見せて鏡ができました、エヘヘ。とか言ってた。ぶっとばすぞ。